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吉田修一「横道世之介」 [書評]


 田舎から大阪に出てきたとき、街は肩パッドと金ボタンとスカーフ、ダブルのスーツが大量に溢れていた。
 僕は正直、どうしていいか分からなかった。友人が頼んだから自分も頼んでみたフォアローゼスをバーの片隅で舐めながら、喧噪を楽しむ人々と自分の間に深い川が流れていることを自覚していた。「何か違う。」

 そんな頃、田舎から東京に出てきた大学生、横道世之介の物語。
 バブルまっただ中の東京でまがりなりにも成長していく様子は、当時の等身大の学生を描いて楽しく、ときに深く考えさせられる。
 一気に読める快作。
 
 
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