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串カツとお酒 凛(天満橋) [グルメ]


 高校時代、広島の片田舎でハンドボールをやっていた。そのときに思ったが、うまい人というのは振り返って見なくても自分の後ろで誰がどんな方向に走っているのか分かるものである。後ろに目がついているような、とはよく言うことだが、ハンドボールのようなスポーツをやっていると実感する。

 「串カツとお酒 凛」の大将も後ろに目がついている。いつの間にこちらを見ているのか、絶妙な種類の串が絶妙のタイミングで出てくる。だから注文はいつもおまかせにしている。

 聞けば、大将は広島の強豪、呉港高校ハンドボール部OBとのこと。納得である。

 そして今日も私は「凛」と書かれた暖簾をくぐり、怪しげな関西弁から、こちらももはや怪しくなってしまった広島弁に切り替えて串を喰らい、酒を飲むのだ。
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